『ビバリウム』、『神は銃弾』などの話題作で知られるアメリカの映画制作会社XYZ FILMSが手がけ、日本では2025年7月公開が決定しているスリラー映画『ハイポ』の予告編が解禁された。
映画『ハイポ』は、俊英のクィア監督アディソン・ハイマン自身が経験した病気不安症から着想を得た《どこまでも実話に基づく》スリラー作品。
ゲイという属性を持つ主人公の《個人》としての物語をスリラータッチで描き、「クィア×ジャンル映画」というクィア映画の新たな段階を提示した革新的作品だ。
2022年にSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)でのプレミア上映後、ファンタジア国際映画祭、フライトフェスト国際映画祭など世界有数のファンタ系映画祭で入選。さらに「世界最古のLGBTQ+映画祭」ことフレームライン・サンフランシスコ国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど国際的にも高く評価された。
今回解禁された予告編では、恋人との平穏な生活を送っていた主人公ウィルが、かつて自身を無理心中に巻き込もうとした母との接触を機に、「自分は病気を罹っているかもしれない」と思い込む精神疾患「病気不安症」に悩まされ、さらには《狼男》の幻影に襲われる様子が映し出される。
目を爛々と光らせながら闇の中を四つ足で走ってくる姿、陶芸用の窯の中で火に包まれる姿……異形というべき恐ろしい風貌の狼男が、映画本編ではさらにどう描かれるのか、『ハイポ』の全容がより気になる内容になっている。
映画『ハイポ』は、2025年7月4日より東京・新宿シネマカリテにて公開される
映画『ハイポ」 あらすじ
幼い頃、双極性障害を患う母親に無理心中を図られた過去を持つウィル。成人し両親の元を離れ、ゲイである自身を受け入れてくれる恋人との幸せな生活を送っていた。 しかしある日、長い間接触を絶っていた母親から「恋人を信用するな」というメッセージが届く。その出来事を機に、ウィルの精神は次第に不安定になり「自分は《病気》なのでは?」という妄想に囚われていく。 そしてついに、彼の背負う暗い過去が、《狼男》の姿となって再び心を蝕み出す…。
映画『ハイポ」作品情報
2022/アメリカ/英語/96分/R15+/原題:Hypochondriac 脚本・監督:アディソン・ハイマン 編集:マイク・ヒューゴ 撮影:ダスティン・スペンチェック 衣装:ジェシカ・ブルーワル 美術:ニコラス・フィーリャ 音楽:ロバート・オールエア 日本語字幕:堀池明 日本配給:Cinemago 出演:ザック・ビーヤ、デヴォン・グレイ、マデリーン・ジーマ、クリス・ダベク、ピーター・メンサー
映画公式HP:https://www.cine-mago.com/collection/hypo
映画公式X(旧Twitter):https://x.com/hypo_jpn