短編映画『きまぐれ』は、近年『クレマチスの窓辺』(永岡俊幸監督/2020年)、『この日々が凪いだら』(常間地裕監督/2021年)、『ストレージマン』(萬野達郎監督/2022 年)など、出演作が続く瀬戸かほの初プロデュース作品だ。主演と原案も瀬戸が務めている。 …
2024年3月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて「未体験ゾーンの映画たち2024」の1本として公開される映画『キック・ミー 怒りのカンザス』。 (C)Meconium Pictures/Cinemago ゲイリー・ハギンズ監督が自らの故郷カンザス州カンザスシティ(通称…
映画『タクシードライバー』は2024年3月13日(水)NHKBSプレミアムにて放映(13:00~14:55) 映画『タクシードライバー』は、マーティン・スコセッシ監督、脚本家ポール・シュレイダー、主演ロバート・デ・ニーロの名前を世界に知らしめることとなった1970年…
【Amazon Prime Video】映画『アメリカン・フィクション』あらすじ・感想/ 黒人芸術家の作品を型にはめようとする社会への痛烈な批判をユーモラスに描く【第96回アカデミー賞・脚色賞を受賞】
作品に「黒人らしさが足りない」と新作の出版を拒否された黒人の小説家モンク。それに抗議するため皮肉を込めて偽名で書いたステレオタイプな「ゲットー」小説が出版社に高額で売れ、たちまちベストセラーに・・・。 映画『アメリカ・フィクション』は黒人芸…
親との不和で眠る場所のない高校生サラは、ある大学の「睡眠」に関する研究の臨床試験に参加する。寝床を確保したことにホッとしたのも束の間、サラはある写真を見せられ発作を起こしてしまう。次第に明らかになる研究の目的と、人々の夢の中に共通して現れ…
姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町を訪れた男。相次ぐ海難事故で住民の行方不明が続く寂れた町で、妻の面影を持つ女と出会うが...。 映画『海街奇譚』は中国の新世代監督チャン・チーの長編映画デビュー作であり、卓越した映像感覚と比類な…
姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町を訪れた男は数々の不思議な事件に遭遇する ―。 映画『海街奇譚』は中国の新世代監督チャン・チーの長編映画デビュー作であり、卓越した映像感覚と比類なきイマジネーションが炸裂するアートサスペンスだ。…
『ローサは密告された』(2016)、『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』(2009)など、フィリピン社会の暗部をえぐり、たくましく生きる庶民の姿をリアルに描いて来たブリランテ・メンドーサ監督。 "ビッグ3"と呼ばれるカンヌ、ベルリン、ベネチアの国際映画…
三島有紀子監督 (C)デイリー・シネマ 『しあわせのパン』(2012)、『繕い裁つ人』(2015)、『幼な子われらに生まれ』(2017)、『Red』(2020)などの作品で知られる三島有紀子監督の十作目にあたる映画『一月の声に歓びを刻め』。 北海道・洞爺湖、東京・⼋丈…
第76回(2023年)カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、第96回(2024年)アカデミー賞では5部門にノミネート、さらに2024年度セザール賞で作品、監督、脚本、編集、主演女優、助演男優の6部門を受賞するなど本年度最大の注目作と話題のフランス映画『落下…
『ヘレディタリー/継承』(2018)、『ミッドサマー』(2020)のアリ・アスター監督の最新作『ボーは恐れている』は、日常生活に強いストレスを感じる中年男性ボーの奇妙で壮大な帰省を描いたコメディ・スリラーだ。 youtu.be 主人公のボーを演じるのは『ジョー…
丸の内勤めの杉山(池部良)は、一児を亡くしてから妻・昌子(淡島千景)との関係に隙間風が吹くようになっていた。キンギョという綽名の若い女性(岸恵子)と不倫関係にある彼だったが・・・。 小津安二郎が『東京物語』(1953)に次いで発表した映画『早春』…
フィリピンパブの裏側で未だ行われている偽装結婚を背景に、多文化共生のあり方をリアルに描いた、実話を基にした異色のアジアン・ラブストーリー『フィリピンパブ嬢の社会学』が新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開中だ。 2024年2月17日(土…
映画『サイコ』は2024年1月20日(火)NHKBSプレミアムにて放映(13:00~114:50) 映画『サイコ』は、”映画の神様”、”ミステリ・サスペンスの帝王”と称されるアルフレッド・ヒッチコックが1960年に製作したサイコ・サスペンス映画だ。 youtu.be アメリカの小説…
ウェブ漫画の原作を、映画『死体が消えた夜』(2018)、ドラマ『他人は地獄だ』(2019)などの作品で知られるイ・チャンヒ監督が映画化。 漠然と生きて来た平凡な大学生イ・タンは突発的な出来事から人を殺してしまうが、偶然の連続ですべての証拠が消えてしまう…
2018年に発表した『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞するなど、多くの読者の心を掴んでいる小説家、瀬尾まいこの同名小説を、長編映画デビュー作『やくたたず』以来、一作ごとに映画ファンの心をくすぐり続け、『ケイコ 目を澄ませて』(2022)で第…
朝鮮王朝時代の記録物<仁祖実録>(1645年)に残された‟怪奇の死"にまつわる謎を題材に、斬新なイマジネーションを加え誕生した映画『梟―フクロウ―』。 闇夜に怪奇な事件を目撃してしまった目の不自由な天才鍼灸師ギョンスが、真相を暴くために奔走する第一…
19世紀ロンドン、天才外科医のマッドサイエンス実験で蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る―。 『女王陛下のお気に入り』(2018)のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラ…
不眠症に悩む高校生サラが参加した、ある大学の「睡眠」に関する研究の臨床試験。次第に明らかになる研究の目的と、人々の夢の中に共通して現れる暗き迷路。そして迷路の深奥に潜む《人影》の正体とは—。 2024年2月9日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて…
昨年、岡⼭県北の⼭間の町・真庭市で誕生した「ニューガーデン映画祭」。 映画を通して地域に豊かな根っこが育つようにと願いを込めて、市民有志が集まって運営する映画祭だ。 このたび「ニューガーデン映画祭」2回目の開催が決定! NGFF 2024 2024年3月8日…
愛するあまり、恋人を刺し殺そうとした過去を持つ女性が、事件から6年を経て尚、「愛」に囚われ懸命にもがく姿を描いた映画『熱のあとに』。 2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件から着想を得た作品で、『夜が明けたら、いちばん君に会いに行く』(2023)の…
Netflixオリジナル韓国映画『バッドランド・ハンターズ』は、マブリーの愛称でおなじみのマ・ドンソク主演のアクション超大作だ。 未曽有の大地震によって世界が崩壊し無法地帯の荒野と化したソウルを舞台に、怪しげな団体に連れ去られた少女スナ(ノ・ジョ…
存在すら忘れていた叔父の死の報せを受け、先山(ソンサン)の唯一の相続人となったユン・ソハの前に、自分も遺産を受ける資格があると異母弟と名乗る男キム・ヨンホが現れる。その日を境に不可解な出来事が彼女を襲い、事態は連続殺人事件へと発展する・・・…
太田真博監督 (C)Cinemago 新鋭の若手映画監督として注目を浴びていたSこと染田真一が逮捕された。彼の古くからの演劇仲間たちは嘆願書を書くために久しぶりに顔を合わせるが・・・。 太田真博監督が自身の逮捕体験から着想を得て紡ぎ出された映画『エス』。…
森田博之監督 (C)studio solars 深夜2時の“異世界エレベーター”に乗って彼女が降り立った先はパラレルワールドだった── 映画『光る鯨』は幼い頃に両親を事故で亡くした女性が、幼馴染が発表した一冊の本「光る鯨」に導かれるようにパラレルワールドに迷い込…
映画『僕らの世界が交わるまで』は、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)、「グランド・イリュージョン」(2013~)シリーズなどで知られる俳優のジェシー・アイゼンバーグ初の長編劇映画監督作品だ。 アイゼンバーグがオーディオブック向けに制作したラジオド…
『急にたどりついてしまう』(1995)で劇場映画監督デビューを果たして以降、詩と映画への冒険的な表現に果敢に挑戦して来た福間健二監督の七作目の作品『きのう生まれたわけじゃない』。ポレポレ東中野でのロングラン上映を終え、いよいよ関西公開がスタート…
坂本礼監督 (C)デイリー・シネマ 5歳の娘が突然姿を消し行方知れずになってから5年。夫婦の時間は止まってしまっていた。二人は娘の捜索チラシを配る中でひとりの若い女性と出会うが・・・。 映画『二人静か』は、不条理なまでの現実に直面した夫婦の感情を…
映画『あっちこっち じゃあにー』は大阪・シアターセブンにて2024年1月13日(土)~19日(金)の期間、一日一回上映。『ラフラフダイ』は、13日・14日の2日間限定上映。(詳しくは劇場HPをご覧ください) 『ライブハウス レクイエム』(2016)や『ダイナマイト…
「後悔する」という意味の諺「臍を噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、新進気鋭の映像作家・髙橋栄一の初⻑編作品。独自の切り口で「愛すること」を描いた本作は、モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異…