デイリー・シネマ

映画&海外ドラマのニュースと良質なレビューをお届けします

映画『ボーはおそれている』あらすじと評価・解説/ アリ・アスター監督×ホアキン・フェニックスが描く波乱に満ちた180分の悪夢

『ヘレディタリー/継承』(2018)、『ミッドサマー』(2020)のアリ・アスター監督の最新作『ボーは恐れている』は、日常生活に強いストレスを感じる中年男性ボーの奇妙で壮大な帰省を描いたコメディ・スリラーだ。 youtu.be 主人公のボーを演じるのは『ジョー…

【小津安二郎生誕120年】映画『早春』(1956年)あらすじと感想/池部良と淡島千景が冷え切った夫婦を演じる再生の物語

丸の内勤めの杉山(池部良)は、一児を亡くしてから妻・昌子(淡島千景)との関係に隙間風が吹くようになっていた。キンギョという綽名の若い女性(岸恵子)と不倫関係にある彼だったが・・・。 小津安二郎が『東京物語』(1953)に次いで発表した映画『早春』…

映画『フィリピンパブ嬢の社会学』の新宿K’s cinemaでの公開がスタート!主演の前田航基、白羽弥仁監督等が舞台挨拶に登壇&著名人からのコメントが到着!

フィリピンパブの裏側で未だ行われている偽装結婚を背景に、多文化共生のあり方をリアルに描いた、実話を基にした異色のアジアン・ラブストーリー『フィリピンパブ嬢の社会学』が新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開中だ。 2024年2月17日(土…

【NHKBSP放映】映画『サイコ』あらすじ、レビューと解説/スラッシャー映画の原型と評されるヒッチコックのサイコサスペンスの傑作

映画『サイコ』は2024年1月20日(火)NHKBSプレミアムにて放映(13:00~114:50) 映画『サイコ』は、”映画の神様”、”ミステリ・サスペンスの帝王”と称されるアルフレッド・ヒッチコックが1960年に製作したサイコ・サスペンス映画だ。 youtu.be アメリカの小説…

Netflix韓国ドラマ『殺人者のパラドックス』(全8話)あらすじと評価/殺人犯の青年(チェ・ウシク)と彼を追う刑事(ソン・ソック)が織りなす善と悪の境界線

ウェブ漫画の原作を、映画『死体が消えた夜』(2018)、ドラマ『他人は地獄だ』(2019)などの作品で知られるイ・チャンヒ監督が映画化。 漠然と生きて来た平凡な大学生イ・タンは突発的な出来事から人を殺してしまうが、偶然の連続ですべての証拠が消えてしまう…

映画『夜明けのすべて』(三宅唱監督)あらすじと感想/”受け止めて歩み寄ることで変わる世界”を松村北斗、上白石萌音主演で描く

2018年に発表した『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞するなど、多くの読者の心を掴んでいる小説家、瀬尾まいこの同名小説を、長編映画デビュー作『やくたたず』以来、一作ごとに映画ファンの心をくすぐり続け、『ケイコ 目を澄ませて』(2022)で第…

【解説】韓国映画『梟―フクロウ―』(The Night Owl)あらすじと感想/ユ・ヘジン×リュ・ジュンヨル!光と闇が織りなすスリリングな王朝サスペンス

朝鮮王朝時代の記録物<仁祖実録>(1645年)に残された‟怪奇の死"にまつわる謎を題材に、斬新なイマジネーションを加え誕生した映画『梟―フクロウ―』。 闇夜に怪奇な事件を目撃してしまった目の不自由な天才鍼灸師ギョンスが、真相を暴くために奔走する第一…

映画『哀れなるものたち』あらすじと感想/支配・束縛からの解放をエマ・ストーン扮するヒロインの冒険譚として描く

19世紀ロンドン、天才外科医のマッドサイエンス実験で蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る―。 『女王陛下のお気に入り』(2018)のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラ…

「未体験ゾーンの映画たち2024」 上映作品『COME TRUE/カム・トゥルー 戦慄の催眠実験』のアンソニー・スコット・バーンズ監督の公式インタビューが解禁!

不眠症に悩む高校生サラが参加した、ある大学の「睡眠」に関する研究の臨床試験。次第に明らかになる研究の目的と、人々の夢の中に共通して現れる暗き迷路。そして迷路の深奥に潜む《人影》の正体とは—。 2024年2月9日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて…

岡⼭県真庭市発、こどもも⼤⼈も楽しめる映画祭「ニューガーデン映画祭2024 (NGFF 2024)」 3月に開催決定!!

昨年、岡⼭県北の⼭間の町・真庭市で誕生した「ニューガーデン映画祭」。 映画を通して地域に豊かな根っこが育つようにと願いを込めて、市民有志が集まって運営する映画祭だ。 このたび「ニューガーデン映画祭」2回目の開催が決定! NGFF 2024 2024年3月8日…

映画『熱のあとに』(山本英監督)あらすじと感想/実話を元に橋本愛主演で描く一途で激情的な「愛」の形

愛するあまり、恋人を刺し殺そうとした過去を持つ女性が、事件から6年を経て尚、「愛」に囚われ懸命にもがく姿を描いた映画『熱のあとに』。 2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件から着想を得た作品で、『夜が明けたら、いちばん君に会いに行く』(2023)の…

Netflix韓国映画『バッドランド・ハンターズ』あらすじと解説 / ポストアポカリプスの世界を超絶アクションで描く濃度100パーセントの“マ・ドンソク映画”

Netflixオリジナル韓国映画『バッドランド・ハンターズ』は、マブリーの愛称でおなじみのマ・ドンソク主演のアクション超大作だ。 未曽有の大地震によって世界が崩壊し無法地帯の荒野と化したソウルを舞台に、怪しげな団体に連れ去られた少女スナ(ノ・ジョ…

Netflix韓国ドラマ『ソンサン -弔いの丘-』(全6話)あらすじと感想・レビュー/ヨン・サンホ作品の助監督を務めたミン・ホンナムの初監督作は土俗信仰と殺人事件が絡むスリラー作品

存在すら忘れていた叔父の死の報せを受け、先山(ソンサン)の唯一の相続人となったユン・ソハの前に、自分も遺産を受ける資格があると異母弟と名乗る男キム・ヨンホが現れる。その日を境に不可解な出来事が彼女を襲い、事態は連続殺人事件へと発展する・・・…

太田真博監督インタビュー/映画『エス』/ 映画で一番描きたいものは人と人がぶつかる中で生まれる分かり合えるかもしれない希望の瞬間

太田真博監督 (C)Cinemago 新鋭の若手映画監督として注目を浴びていたSこと染田真一が逮捕された。彼の古くからの演劇仲間たちは嘆願書を書くために久しぶりに顔を合わせるが・・・。 太田真博監督が自身の逮捕体験から着想を得て紡ぎ出された映画『エス』。…

森田博之監督インタビュー/映画『光る鯨』/ SFやファンタジーの突拍子もない物語でも出発点は日常から始めたい

森田博之監督 (C)studio solars 深夜2時の“異世界エレベーター”に乗って彼女が降り立った先はパラレルワールドだった── 映画『光る鯨』は幼い頃に両親を事故で亡くした女性が、幼馴染が発表した一冊の本「光る鯨」に導かれるようにパラレルワールドに迷い込…