デイリー・シネマ

映画&海外ドラマのニュースと良質なレビューをお届けします

タン・チュイムイ監督の映画『私は何度も私になる』(原題:野蛮人入侵)の予告編と場面写真が公開!

出産・離婚を経て引退したかつての名女優が、復帰をこわれ幼い息子を連れてロケ地に降り立つ。再会した旧知の監督は、アジア版『ボーン・アイデンティティー』ともいうべき新作アクション映画の主演を提案するが……。

 

映画『私は何度も私になる』は、名匠ヤスミン・アハマドらとともに2000年代のマレーシア映画界を牽引して来たタン・チュイムイ監督の復帰作だ。

母親として生きる現実世界と女優として生きる映画世界が交錯する中、主人公が《己との闘い》を模索する姿が描かれる。マレーシアの自然豊かなロケ地と香港映画的な武術要素が同居する、予測不能の人生×修行ファンタジックムービーだ。

 

映画『私は何度も私になる』は、2025年6月28日(土)よりポレポレ東中野で先行公開され、新たに神保町にて開館するミニシアター、シネマリスでの公開も予定されている。

 

このたび、本作の予告編と場面写真が解禁された。

予告編内では「新作アクション映画での女優業復帰」という人生の岐路に立った主人公ムーンが、女優・母親・女性・個人と様々な自己の側面を見つめ直し、映画と現実の狭間で揺らぐ中で《魂の修行》へと至る姿が描き出される

 

youtu.be

 

タン・チュイムイ監督は2006年に発表した初長編作『愛は一切に勝つ』で佂山国際映画祭ニュー・カレンツ・アワード及び国際批評家連盟賞を受賞し、第36回ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワードを受賞する快挙を達成。同作は、第19回東京国際映画祭「アジアの風」部門で「マレーシア新潮流」の一作として上映され、大きく注目された。2024年には、ミュウミュウ「女性たちの物語」第27弾作品として最新監督作が東京で上映され、赤楚衛二・山本美月ら多数の著名人が鑑賞。また同年、エグゼクティブ・プロデューサーを務めた『蒙古馬を殺す(英題:To Kill a Mongolian horse)』はベネチア国際映画祭で受賞を果たし、第20回大阪アジアン映画祭でも特別上映された。

10年以上の監督休業からの復帰作『私は何度も私になる』では自ら主演を務め、女性として、映画人としての想いを込めた半自伝的作品を完成。

また主人公の復帰を提案する映画監督ロジャー・ウー役を『タレンタイム~優しい歌』の音楽監督などで知られるシンガーソングライターのピート・テオ、主人公に武術を教えるロー師範役を『私たちがまた恋に落ちる前に』の監督ジェームス・リーが演じるなど、マレーシアの名だたる映画人が顔を揃え、“マレーシア・ニューウェーブ”の新たなムーブメントに期待が寄せられる。

 

 

映画『私は何度も私になる』のあらすじ

(C)2022 By Heaven pictures/HK/Cinemago

出産と離婚を経て引退した名女優ムーン・リー。かつて仕事をともにしていた映画監督ロジャー・ウーは、彼女にアジア版『ボーン・アイデンティティー』ともいうべきアクション映画の主演を務めてほしいとオファーする。

ムーンは幼い息子ユージョウをロジャーのアシスタントに預けつつも、ロー師範のもとで撮影に向けての過酷な武術訓練に励む。

しかしある日、思わぬ知らせが届く。それは映画スポンサーからの「ムーンの元夫ジュリアードを相手役として起用したい」という提案だった。

一人の女性として、映画人としてムーンが模索する《己との闘い》と《自分》とは?

 

映画『私は何度も私になる』作品情報

(C)2022 By Heaven pictures/HK/Cinemago

2021/香港・マレーシア/106分/カラー/G

出演:タン・チュイムイ、ピート・テオ、ブロント・パララエ、ジェームス・リー、ニー・ウーイ

監督:タン・チュイムイ プロデューサー:ウー・ミンジン 日本語字幕:神部明世 翻訳協力:ワイズ・インフィニティ 協力:大阪アジアン映画祭 配給提供:天画画天(Heaven Pictures)、HK株式会社 配給:Cinemago

 

※当メディアはアフィリエイトプログラム(Amazonアソシエイト含む)を利用し適格販売により収入を得ています。