『ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ』から7年、待望のビー・ガン監督最新作『レザレクション(仮)』が、第78回カンヌ国際映画祭(2025)で特別賞を受賞したのに続き、第30回釜山国際映画祭でも芸術貢献賞を受賞した。
2025年9月26日に閉幕を迎えた第30回釜山国際映画祭は、同日開催されたクロージングセレモニーにてコンペティション部門の受賞結果を発表。ビー・ガン監督作品の『レザレクション(仮)』が芸術貢献賞に輝き、授賞式には美術監督のリウ・チアンが登壇。受賞の喜びとビー・ガン監督への芸術表現への拘りの高さを賞賛した。
同作は現在開催されている第63回ニューヨーク・フィルム・フェスティバル(2025/09/26 ~ 2025/10/13)でもSNSを中心に高い関心と評価を獲得しており、映画評価サイトRotten Tomatoでは依然として90%の高評価をマークしている。
映画『レザレクション(仮)』は2025年11月に中国本土で全国公開したのち、12月に北米とフランスを含む欧州の一部地域、2026年5月には日本公開が予定されている。
映画『レザレクション(仮)』作品情報
2025年製作/160分/中国映画/原題:狂野時代 (英題:Resurrection)
2025年カンヌ国際映画祭特別賞受賞・釜山国際映画祭芸術貢献賞受賞
監督・脚本・編集:ビー・ガン 撮影:ドン・ジンソン
出演:ジャクソン・イー(少年の君) / スー・チー(黒衣の刺客)
配給:リアリーライクフィルムズ、Palmyra Moon
人々が夢を見なくなった世界。それでもなお、ひとり夢に囚われ続けている存在がいる。それは、誰にも見えない幻影を追い続ける“怪物(クリチャー)”。現実から取り残され、過去の夢にすがるその姿は、どこか哀しく、美しい。そしてある日、ひとりの女性が現れる。他の誰にも見えないその幻を、本当の姿として感じ取ることができる、特別な力を持つ人間。彼女は自ら怪物の夢の中へと入り込む。そこに隠された、まだ誰も知らない“真実”を見つけるために──。