ある猟奇殺人事件を背景に、時には人を癒やし、時には人を壊す天の声“POCA PON”と、暖かさと不穏が同居する家族の日常を描いた映画『POCA PON ポカポン』が第38回東京国際映画祭 Nippon Cinema Now部門にて、公式上映されることが決定。同時に場面写真、映画祭用ポスタービジュアル、映画祭用予告編が解禁された。
監督を務めたのは商業デビュー作『横須賀綺譚』が重慶青年映画祭で高く評価された大塚信一。有名ラーメン店で働き、ラーメンを作りながら日夜映画制作に取り組み続け、誰も観たことのない“新感覚・日本映画”を作り上げた。
メインキャストには『サバカン SABAKAN』『海辺へ行く道』と注目作が続く原田琥之佑、実力派の尾関伸次、『金子文子』が話題の菜葉菜、期待の若手・大角英夫の他、川瀬陽太、山崎ハコら現在の日本映画界に欠かせない俳優陣が集結した。
(※上映日時など詳細は第38回東京国際映画祭公式HPにてご確認ください。https://2025.tiff-jp.net/ja/)
大塚信一監督 上映記念コメント
東京国際映画祭での上映を心より嬉しく思っています。この映画に関わってくれたすべての人、そして家族と職場の人たちに心から感謝を述べたいと思います。ありがとうございます。今年で45歳になる僕は映画業界で働いたことも、映画学校で学んだこともありません。ただ亀の足より遅く、足下だけを見て続けてきた歩みが、このような華やかな場にたどり着いたことに驚きを隠せません。『POCA PON ポカポン』はそんな僕の歩みに似て、真っ直ぐなようでいて奇妙、一見変わっているんだけど力強い、そんな映画になったと思います。楽しんでみて頂けたら嬉しいです。
『POCA PON ポカポン』監督・脚本 大塚信一
映画『POCA PON ポカポン』あらすじ
健太(13)と祐二(10)、母親の朝子(34)の3人の母子家庭はある地方都市の団地で暮らしている。健太は母と弟に少しでもマシな未来を約束するため、 必死で勉強している。
健太を時折つつむのは、どこか懐かしい、だけど思い出せないメロディ、そしていつもどこかで鳴り響いている「ポカポン」という音(声)。
朝子は勉強を頑張る健太に「そんなことは無駄だ、今を楽しんで 遊べ」と言う。互いを思いやりながらも、どこかすれ違う親子。家族の生活は厳しい上に、隣人の騒音にも悩まされる毎日。そんな家族を団地の管理人である駿一は何かと気にかけている。
駿一はある〈不思議な力〉を持っており、健太はだんだんと駿一に惹かれていく。そんなある日、かつて社会を震撼させた猟奇殺人犯がこの団地で暮らしているという噂が流れてくる…。
映画『POCA PON ポカポン』作品情報
2025/日本/94分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch
監督・脚本:大塚信一 音楽:新音楽制作工房/菊地成孔 プロデューサー:森田一人、浅野博貴 アソシエイトプロデューサー:出町光識、安田初子 撮影・美術:永山正史 照明:神野誉晃 録音:佐藤祐美 VFX:佐治英理人 助監督:平波 亘、國谷陽介、秋葉美希
出演:原田琥之佑、尾関伸次、菜葉菜
大角英夫、川瀬陽太、山崎ハコ、足立智充、久田松真耶、木村知貴、牛丸亮、松本太陽