宮城県を舞台に再び原発事故が起こった世界で奮闘する棄民労働者たちの等身大の姿を描いた映画『ピストルライターの撃ち方』。
東芸大大学院映像研究科修了作品『しんしんしん』(2011年)や、若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)2018参加作品『サヨナラ家族』(2019年)の眞田康平が長年温めてきた企画をカタチにした待望の長編第二作だ。
東京・ユーロスペース、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』での上映を好評のうちに終え、9月からは大阪・第七芸術劇場 (9/16~)を皮切りに関西での公開がスタートする。
神戸映画資料館(10/06~)では、「眞田康平監督特集」として長編デビュー作『しんしんしん』と併映が決定。奥津裕也、中村有と10年来ともに作品を作り続けてきた眞田監督の軌跡を辿るイベントが予定されている。
また、9/21(木)より、オランダ・ロッテルダムで開催される日本文化の祭典、「カメラ・ジャパン2023」の映画祭プログラマー、アレックス・オースト氏が本作を高く評価し、同映画祭でのインターナショナル・プレミア上映が決定! 招待を受けた眞田監督も現地で上映後のteach-inに参加する予定だ。
今回のインターナショナル・プレミア上映を記念し、ポスタービジュアルがリニューアル版として新たに解禁された。
脚本・監督・編集:眞田康平コメント
この映画を撮ろうと決めたキッカケの一つに、海外から日本を見た時、原発についての問題は避けては通れない題材だろうと考えていた事をふと思い出しました。初めての海外での上映。どう理解したのか、どう考えたのか、どう感じたか、とにかく色んな人に聞いてみたい。その答え合わせに今は期待に胸躍らせています。
映画『ピストルライターの撃ち方』上映館情報
○大阪 第七藝術劇場 9/16(土)〜
○京都 京都シネマ 9/29(金)〜
○兵庫 神戸映画資料館 10/6(金)〜
※10/7(土)、8(日)は『しんしんしん』併映
○石川 金沢シネモンド 近日上映予定
○愛知 名古屋シネマスコーレ 近日公開予定
○広島 横川シネマ 近日公開予定
※監督・キャストによる舞台挨拶実施予定。詳細は各劇場HPからご確認下さい。
映画『ピストルライターの撃ち方』作品情報
2022年制作/日本映画/シネスコ/カラー/ステレオ/118分 R-15+
監督・脚本:眞田康平 プロデューサー:奥村康 撮影:松井宏樹 録音:高橋玄 音楽:長嶌寛幸 美術:飯森則裕 助監督:登り山智志 ヘアメイク:香理 制作:宮後真美
出演:奥津裕也、中村有、黒須杏樹
映画『ピストルライターの撃ち方』あらすじ
遠くない未来。ある地方で再び原発事故が起こった。しかしその隣町では一見変化のない生活が続いている。
ピストル型のライターで煙草に火をつけるチンピラの達也は、ヤクザの下で立入禁止区域の除染作業員をタコ部屋まで運ぶバンの運転手をしている。そんな彼の下に、刑務所から出て来たばかりの親友の諒と出稼ぎ風俗嬢のマリが転がり込んできて、行き場の無い3人の共同生活が始まる―。