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緒方貴臣監督の最新作『シンデレラガール』の関西公開がスタート! 主演の伊礼姫奈のコメント動画が到着

大阪2児放置死事件を基にした『 子宮に沈める』 (2013) や、フェイクニュースによって自殺に追い込まれる少女とメディアの過熱報道による現代社会の歪みを描いた『 飢えたライオン』 (2017)などで知られる緒方貴臣監督の最新作『シンテレラガール』

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進行性筋ジストロフィー(PMDPMD)と診断されたモデルでもある森山風歩らの監修の元、「義足は障がいの象徴」とネガティブに捉えていた主人公の義足のモデルやそのマネージャーが、ポジティブに捉えられるようになるまでの心の変化を描いた作品だ。

主人公の音羽役を務めたのは映画『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(2023)の伊礼姫奈マネージャーの唯役に『たまつきの夢』(2022)で主演を務めた辻千恵が扮し、音羽の人生に大きな影響を与えるファッションデザイナーの五十嵐を筒井真理子が演じている。

 

シンデレラコンプレックス(Cinderella complex complex)」とは、男性に高い理想を追い求め続ける、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称。本作『 シンデレラガール』 は、 「魔法」や「白馬の王子様」に依存した他力本願な前時代的女性像である「シンデレラ」へのアンチテーゼとなる作品である。

 

12月1日(金)より関西での公開が始まり、現在、扇町キネマ、アップリンク京都、元町映画館にて好評上映中だ。

 

このたび、関西での公開を記念して主演の伊礼姫奈のコメント動画が到着した。

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映画『シンデレラガール』あらすじ

(C)2023映画「シンデレラガール」製作委員会

12歳のときに病気で片脚を切断した音羽は、その後も入退院を繰り返し、中学校の卒業式にも参加することができなかった。そんな音羽のために、同級生がサプライズの卒業式を病院の屋上で行い、その動画がSNSで話題となった。そのことがきっかけでモデルのオファーが舞い込んだ音羽は、義足の女子高校生モデルという特異性もあり一躍注目されるも、その後のモデルとしての仕事は義足を隠したものばかりだった。

一方、マネージャーの唯は義足のファッションブランドで、「義足を障がいの象徴でなく、個性として捉えてほしい」という理念を音羽と共に聞き、心を動かされる。もっと義足を押し出していこうと決めた二人に、ファッションショー出演のチャンスが舞い込むが……。  

 

映画『シンデレラガール』作品情報

(C)2023映画「シンデレラガール」製作委員会

2023年製作/カラー/16:9/5.1ch/62分/日本映画
監督;緒方貴臣 脚本:脇坂豊、緒方貴臣 プロデューサー:榎本桜、緒方貴臣、塩月隆史、杉山晴香、夏原健、 森山風歩 撮影監督:根岸憲一 照明:佐藤仁 録音:岸川達也 美術:ぐちこ スタイリスト:後原利基 ヘアメイク:Risa CHINO 小道具:伊藤由紀 編集:澤井祐美 音楽:田中マコト、菱野洋平(WALL) 助監督:中根克 制作:杉山晴香、箱田准一、長谷川穣 義足監修:臼井二美男
出演:伊礼姫奈、辻千恵、泉マリン、太田将熙、輝有子、佐月絵美、三原羽衣、田口音羽、山本海里、梶刀織、アライジン、小関翔太、イトウハルヒ、中村颯夢、嶋貫妃夏、筒井真理子