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ドキュメンタリー映画『Life work of Akira Kurosawa 黒澤明のライフワーク』塚口サンサン劇場で上映中!

1985年に公開された黒澤明監督『乱』のメイキング映像をもとにしたドキュメンタリー映画『Life work of Akira Kurosawa 黒澤明のライフワーク』が兵庫県尼崎市の塚口(つかぐち)サンサン劇場で公開されている。【2023年6月16日(金)〜22日(木)の各日13:15~より】

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1984年-1985年当時、学生たちが、黒澤プロダクションとヘラルド・エースに撮影・編集・公開許可を得て、メイキング撮影班として現場に参加。約150時間に及ぶ映像素材を記録した。

ところが、撮影完了後不幸が重なって貴重な映像は15年間失われてしまう。

1998年に半分ほどの素材が発見されるが、旧式の業務用アナログビデオで撮影されており、再生機が製造中止となっていたため収録映像を確認することができなかった。

 

1984年当時、関西学院大学の学生だった河村光彦は、黒澤組の熱い撮影現場を体験したひとりだ。河村は、この映像記録は黒澤明監督を知らない世代の共感共鳴を得ると信じて、発見された記録ビデオを自宅に保管。私費を投じて70時間分をデジタル化し、ドキュメンタリー映画『Life work of Akira Kurosawa 黒澤明のライフワーク』を完成させた。

 

作品は映倫の次世代の映画推薦委員会の推薦映画に選出された他、40分の短縮版は2022年オニコフィルムアワード(ウクライナ)でベストドキュメンタリー映画賞を受賞したのを皮切りに7カ国の映画祭で最優秀監督賞に輝くなど高い評価を受けた。

『乱』のドキュメンタリー作品と言えば、クリス・マルケルの『ドキュメント黒澤明A・K』(1985)が知られているが、本作はまったく違ったアプローチを取っていて、映画ファン必見の作品に仕上がっている。

 

塚口サンサン劇場は、黒澤明監督の『乱』も上映しており、本編とメイキングドキュメンタリーを続けて観る絶好の機会となっている。

 

河村光彦監督コメント

(C)2022 Mitsuhiko Kawamura

故黒澤明監督は、1998年に国民栄誉賞を受賞されました。しかし日本国民はその人物像を知らず、誤解された印象で語られる現実があります。

海外では現在も黒澤明監督は高く評価されており、若い世代にもブームは起き続けています。この作品が国内外で広く視聴されることで、映画作りに於ける黒澤組HOW-TOの価値が再認識され、更に黒澤明監督の価値が高く評価されると確信します。黒澤明監督のリアルな姿にある価値を、この作品を通して共感共有頂けましたら大変幸せです。  

 

映画『Life work of Akira Kurosawa 黒澤明のライフワーク』作品情報

(C)2022 Mitsuhiko Kawamura

2022年製作/91分/G/日本

監督:河村光彦 編集:谷口裕幸 音楽:山田百合子