エドワード・ヤン監督の長編第三作『恐怖分子 デジタルリマスター』が2026年8月21日(金)より Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国順次公開される。

台北という都市そのものを舞台に、人々の孤独と偶然、そして静かに連鎖していく破滅の気配を描き出した、ヤン初期を代表する重要作だ。
先日解禁された『海辺の一日 4K レストア』の日本初公開のニュースが大きな話題となり、併せて発表された『恐怖分子 デジタルリマスター』の公開も映画ファン中心に大注目されている。
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長らく限られた機会にしか触れることのできなかったこれらの作品が続けて劇場公開されることは、日本の観客にとって、巨匠の初期作品群に触れることのできるまたとない貴重な体験となるだろう。
この度、『恐怖分子 デジタルリマスター』の予告編、チラシビジュアル、場面写真が解禁された。
解禁された予告編は、ストーリーの説明的な部分をそぎ落としたような前衛的な構成となっている。誰かが抱える不安・嘘・欲望、、、それらが断片的に、そしてドラマチックに引き出され、作品の持つスタイリッシュな映像美を堪能できる。そして≪孤独な風が吹き抜け 愛なき都市に恐怖が連鎖する≫というコピーが映し出される。1980 年代の台北を舞台にした作品だが、登場人物たちの鬱屈した様子は 2020 年代にも通じるものがあり、ヤンの描く物語は今観てもなお色褪せない。
併せて解禁のチラシビジュアルでは、前回公開されたポスタービジュアルとは、上部の写真群のカットががらっと変わっている。
建物の一室から銃を持った手だけが現れるカットとなり、静謐ながらも不穏な空気感が漂う演出を見事にとらえている。
映画『恐怖分子 デジタルリマスター』あらすじ

80年代半ばの台北。街で起きた銃撃事件を偶然撮影した若い写真家は、その現場から逃げ出した少女の姿をカメラに収める。
一方、医師の夫と暮らす女性作家は、新作の執筆に行き詰まり、夫とのあいだにも微かな亀裂を抱えていた。
出版社に勤める元恋人、事件を追う刑事、街を漂う若者たち――無関係に見える人々の人生は、あるいたずら電話をきっかけに、思いもよらないかたちで少しずつ結びついていく。
誰かの孤独、誰かの嘘、誰かの欲望。ささいな選択や偶然のすれ違いは、やがてそれぞれの関係に見えないひずみを生み、日常の奥に潜んでいた不穏を浮かび上がらせていく。交わるはずのなかった人々の運命は、静かに、しかし確実に絡み合い、やがて取り返しのつかない地点へと向かっていく。
映画『恐怖分子 デジタルリマスター』作品情報

1986年|香港・台湾|カラー|109 分
監督・共同脚本:エドワード・ヤン/共同脚本:シャオ・イエー/編集:リャオ・チンソン/録音 ドゥ・ドゥーチー/主題曲演唱:ツァイ・チ
ン/出演:コラ・ミャオ、リー・リーチュン、チン・シーチェ、クー・パオミン
提供:JAIHO 配給:TWIN 配給宣伝:グッチーズ・フリースクール