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『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』 特報&スザンナ・ニッキャレッリ監督のコメント 解禁!

ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルのミューズとして 60 年代に一世を風靡し、ウォーホルのバナナジャケットで知られるアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』の歌姫として名高いドイツ人のニコ

映画『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』は、彼女の華やかな栄光の時代ではなく、1988 年に彼女が 49 歳で亡くなる直前の 2 年間に焦点をあてた異色の音楽伝記ドラマだ。

 

©2017 VIVO FILM / TARANTULA

 

1986 年、英マンチェスターで孤独に暮らすニコは、過去の名声から距離を置き、ヨーロッパ各地を巡るツアーに出るが、その旅は薬物依存や不安定な精神、周囲との軋轢といった問題と向き合う過酷なものだった......。

ステージ上の姿と私生活の葛藤を交錯させながら、「ニコ」という偶像から脱却し、ひとりの女性=クリスタ(本名)として生き直そうとする彼女の姿をリアルに描く。

アラン・ドロンとの間に生まれた息子アリとの関係や、東欧でのアンダーグラウンド公演などを通して、ニコの音楽性と人生が再び始動していく過程が静かに浮かび上がる。

 

監督は、『キアラ』(22)がベネチア国際映画祭でリッツァーニ賞、ソッリーゾ・ディベルソ賞、SIGNIS 賞、『ミス・マルクス』(20)で同 FEDIC 賞などを受賞したイタリア人女性監督のスザンナ・ニッキャレッリ

主演のトリーヌ・ディルホムは、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『未来を生きる君たちへ』(10)他でデンマーク映画批評家協会が主催するボディル賞で最多(8 度)受賞女優の称号を誇る、国⺠的俳優。2014 年には、ミシェル・ゴンドリー、グレタ・ガーウィグ、トニー・レオン、クリストフ・ヴァルツらと共にベルリン国際映画祭の審査員を務めるなど、国際的にも評価されている。本作では自ら歌唱も担当。神話化されたロックスターではなく、怒りや弱さを抱えた等身大の人間としてのニコを体現する。

新しいマネージャー・リチャード役で『グレゴリーズ・ガール』(80)主演のジョン・ゴードン・シンクレア、ヴァイオリニスト・シルヴィア役で、2007 年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『4ヶ月、3週と2日』でパームスプリングス国際映画祭などで主演女優賞を受賞したアナマリア・マリンカが出演。

 

華やかな伝説の裏側にある孤独と再生を描いた本作は音楽映画であると同時に、ひとりの女性の晩年を描く人間ドラマとして世界各国で高評価を獲得。ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門の最優秀作品賞をはじめ、伊アカデミー賞が主催するダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の脚本賞、サウンド賞、メイクアップ賞などを受賞している。

 

本作は、1980 年代後半の空気感を演出するために 1:1 のスクエアフォーマットを採用した。ジョナス・メカス監督に 1960 年代のニコやアンディ・ウォーホルなどの実際の映像素材を借りて編集したフラッシュバック映像は必見である。

 

この度、命日前日のにあたる7 月 17 日(金)より kino cinema 新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されることが決定。公開を前に、特報、場面写真及びスザンナ・ニッキャレッリ監督のコメントが届いた。

 

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スザンナ・ニッキャレッリ監督 コメント

©2017 VIVO FILM / TARANTULA

ニコの音楽は確かに難解でしたが、間違いなく当時最も興味深く、妥協のない作品の一つでした。彼女は個人的な探求と、挑発的な実験的解法、そして皮肉を融合させた独自のスタイルを確立し、作品の商業性を一切気にしませんでした。

ディスコ・ミュージックが周囲で爆発的に広がる中、彼女はゴシックやニューウェーブムーブメント、そして80年代のアンダーグラウンド・ミュージックのほとんどに革命的に影響を与えた、陰鬱で不穏な雰囲気の音楽を頑固に作り続けました。

しかし残念ながら、ニコのこの側面を知る人はごくわずかです。ニコは、彼女が関係を持った有名な男性たち、あるいは(アンディ・ウォーホルのスタジオの)ファクトリー、ウォーホル、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドといった経験にのみ結びつけて語られることがほとんどだけれど、ニコはそれらの経験の後に、はるかに多くのことを成し遂げました。
ニコの物語は、妥協を許さないアーティストが多くのファンを失った後になって初めて自身の芸術に満足を見出す物語であり、世界で最も美しい女性の一人が、その美貌を捨て去った時にようやく幸せを見つける物語です。
私はこのことについて映画を作りたかったのです。多くの人が抱いているイメージの裏にある、アイコンの裏にあるニコという女性、つまり「ニコ」という芸名の向こう側にある本当の「クリスタ」についての映画です。そして、彼女の物語を通して、他の多くの女性たちの物語も伝えたいと思いました。なぜなら、ニコの寓話は非常に極端ではありますが、女性、芸術家、母親が成熟していく過程で経験する多くの困難を内包しているからです。

 

映画『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』あらすじ

©2017 VIVO FILM / TARANTULA

1986 年、イギリス・マンチェスターで暮らす 40 代後半のニコ(本名:クリスタ・ペーフゲン)は、ドアーズのジム・モリソンの勧めで自分の音楽を始めた時から自分の人生が始まったと感じている。

新しいマネージャーのリチャードとバンドと共にヨーロッパツアーへと出発したニコだったが、薬物に依存しており、次々と問題を起こしてしまう。チェコスロバキアでのライブでは、プロモーターが地元当局に自分達のライブの許可を得ず、告知をしていないと知り、不安になるが、ステージに立った途端、観客は大熱狂。しかし、警察の強制捜査が入りライブは中断。ニコたちは危機一髪の状態に陥るが、逮捕を免れ、逃亡に成功する。

母としての後悔と葛藤を抱くニコは、薬物依存と自殺未遂でフランスの更生施設に収容されている息子アリを引き取り、ツアーに同行させるが......。

 

『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』作品情報

監督・脚本:スザンナ・ニッキャレッリ
出演:トリーヌ・ディルホム、ジョン・ゴードン・シンクレア、アナマリア・マリンカ、

サンドル・フュンテク、トマス・トラバッキ、カリーナ・フェルナンデス、カルヴィン・デンバ
2017 年 / イタリア・ベルギー / 93 分 / カラー / 英語・ドイツ語・フランス語・チェコ語 / 原題"NICO, 1988"
/ 字幕監修:五十嵐正 / 配給:NEGA