中国映画『ボタニスト 植物を愛する少年』(監督:ジン・イー)が、2026年5月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国縦断公開される。
映画『ボタニスト 植物を愛する少年』は、中国・新疆(しんきょう)の雄大な自然を舞台に、植物を愛する少年アルシンの内面の揺らぎと成長を描いた本作は、自然と人間の関係、記憶と時間、現実と幻想が静かに交差する詩的な物語だ。
第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus部門国際審査員グランプリを受賞し、世界13の映画祭で上映、12の賞に輝くなど、国際的に高く評価されている。
公開を一月後に控えて、このたび、新たなイラスト版ポスタービジュアルが解禁。またビー・ガン監督ら各界著名人からの推薦コメントが到着。さらに日本有数のボタニカルブランドとのタイアップ企画の展開が決定した。
目次
- 映像の寓話的なニュアンスを表現した、新たなポスターイメージを発表
- ビー・ガン監督をはじめとする様々なジャンルの著名人から称賛メッセージ
- 日本有数のボタニカルブラントとのコラボ商品が実現!
- 映画『ボタニスト 植物を愛する少年』作品概要
映像の寓話的なニュアンスを表現した、新たなポスターイメージを発表

今回新たに公開した新ビジュアルは、前回とは異なるアプローチで作品のニュアンスを表現した、イラストレーションによるデザイン。
前回の植物標本の中に少年を閉じ込めたような、どこか浮世絵的な印象のビジュアルに対し、今回の新ビジュアルはテンペラ画のような柔らかなタッチで描かれ、映画の淡く儚い寓話的世界観をより一層際立たせている。
イラストを手がけたのは、ミステリアスなアーティスト青藍(aoai)。主人公アルシンが植物を採取する劇中シーンをもとに描かれ、本作の詩的イメージを新たな視点から拡張した。
ビー・ガン監督をはじめとする様々なジャンルの著名人から称賛メッセージ

ジン・イーの映画は、私が人生で初めて長編映画『凱里ブルース』を撮った当時のことを思い起こさせます。今日の中国には、ジン・イーと同じように、自分の初長編を完成させるため全力を尽くしている若者たちが数多くいます。ジン・イーもまた彼らと同様に、映画における根源的な主題――すなわち自己と、自らを育んだ土地との関係――に向き合っています。映画に登場する「アルシン」と「メイユー」は、単なる登場人物ではなく、彼自身の表現の座標軸ともいえる存在であり、記憶を宿しながらもどこか距離感を帯びたその顔立ちによって、次第に作品の真の主人公が浮かび上がってきます。それはつまり、漢民族として長く暮らしてきた多民族地域・新疆という土地において、現代と伝統の時間的距離、内陸と沿海の空間的距離、そして現実と夢幻のあいだの精神的距離そのものです。シンプルでありながら豊かな初長編を完成させたジン・イーに、心から祝意を表します。
ビー・ガンさん(映画監督)
都会ではない夜空の少しかけた月を見ながら、
いつの間にか静かな水の流れの自然な音に耳をすませていた。
花や緑や水が、これみよがしでなく、
むしろ控えめに程よく格好つけて画面に現れる。
どこの国か考える間も無く少年と少女に目が釘付けに。
少年の残り毛糸で編んだようなのに微妙にセンス良く可愛いベストに心ひかれ、
少女の佇まいも忘れ難い。
そして何より少年が手掛けた紙質までもが気になる、
作りの丁寧な植物標本ノートを是非じっくり見たいというのが今の私の願いだ。
先のわからない不安の中で、改めて手付かずの自然のもつ美しさと強さに向き合った気がする。
原由美子さん(スタイリスト)
深い森の匂い、木漏れ日、清い水のせせらぎ、夜の闇と鳥や羊たちの声、、、都会へ旅立つ初恋の少女。すべてがゆっくりと流れゆく。
豊潤な自然の風景が、カメラワークと,まるでセリフのごとく語る、美しい音楽に彩られ、子供の頃厚い辞書にはさんで押し花をつくったあの時間を愛おしく想い出した。
丸山敬太さん(ファッションデザイナー)
植物を通して世界を見る少年の静かな眼差し、少女との愛らしい時間。
詩を読む馬、廃校に描く植物画、かつて海だった草原での日光浴、すっぱそうな白いおやつ。
カザフ族の風習、刺繍、菩提樹の押し葉、アザミの棘、自分の顔の魚拓みたいなの。
彼の孤独が、全ての美しさを際立たせていく。
こんな男子に子供の頃に出会ったら恋に落ちるよ。
中西なちおさん(トラネコボンボン主宰・旅する料理人)
風や光を受けて芽生え、伸びて揺らぎ、いつしか枯れて、土に還る植物。誰かに名を知られずとも、いつかとどこかへ静かに繋がる。少年・アルシンの心の揺らぎは、彼が愛する植物のように、土地や時や文化を越えて、美しい生のきらめきを、やるせなさを、私たちの胸に確かに届ける。
甲斐みのりさん(文筆家・エッセイスト)
誰の側にも存在する植物も、それを深く愛する人にしか見えない景色や、感じ取れない世界があるのではないでしょうか。
うつろいゆく、大切なものを留めておきたいという想いが、植物を丁寧に描き、美しく押し花として残す行為と重なり、せつない余韻を残します。
心を通わせた少女との出会いと別れを経て、少年は変わらず寄り添ってくれる自然の中で、自分を癒し、守り、少しづつ成長していくのでしょう。
映像と音楽の美しさが心をやさしく包み込む作品でした。
芝田美智子さん(ボタニカルアーテイスト)
少年アルシンが植物の観察を通して人生への向き合い方を模索する。
「僕らもアザミのように強くなるべきだ。しかし僕は彼女をトゲで刺したくない。」と言うセリフが印象的。
自然と人間の真の関係を詩的に映し出し、見る人の心に静かに問いかける感動作。
HIKARU SEINOさん(フラワーアーティスト )
新疆の美しい風景の中でピュアなドラマが展開される中、不意に訪れるファンタジックな瞬間が素晴らしい。これまでの中国映画では見たことがなかった驚くべき才能の登場だ。
市山尚三さん(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)
日本有数のボタニカルブラントとのコラボ商品が実現!
本作の公開を記念し、「植物と暮らす」をテーマに、全国のボタニカルショップ・ブランドとのコラボレーション企画が展開される。
本企画では、映画に描かれる「植物と共にある時間」「自然と向き合う静かな感性」を、ファッション、香り、インテリアなど多様なかたちで具現化。映画が描く自然と共に生きるまなざしや植物への静かな愛情を、日常の中で体験できるプロダクトだ。
観客がスクリーンの外でも作品の余韻を感じ、日常の中で“植物と共に生きる感覚”を体験できることを目指しています。
garage/Rust/noni
(渋谷・丸の内・立川・横浜・名古屋・梅田など全国複数店舗にて展開)

リサイクルコットンを使用したオリジナルトートバッグ「BOTANIST BAG」を販売。劇中の植物と向き合う少年の姿を日常に取り入れるアイテムとして制作
商品名:BOTANIST BAG
価格:1,500円(税抜)
発売日:2026年5月1日〜
販売店舗:garage/Rust/noni 各店(全国複数店舗)
数量:限定100点(noniのみ20点)
劇場販売:あり
公式サイト:https://www.garage-garden.com
la broto

映画の記憶や植物標本のイメージをもとにしたプロダクトを展開
映像の詩的世界を香りや造形として再解釈
ペーパーディフューザー「カケラ」:1,800円
キーホルダー「ちぎり絵」:880円
展開店舗:別途発表予定
公式サイト : https://la-broto.jp
Tida Flower by TOKYO FANTASTIC
(東京店舗にて展開)

劇中の静寂と自然の美しさを表現したフラワー作品を販売。映画の世界観をガラスの中に閉じ込めたアートピース。
ドライフラワードーム:16,500円(税込)
ドライフラワーBOXテラリウム:22,000円(税込)
販売店舗:Tida Flower by TOKYO FANTASTIC 店頭
劇場販売:なし
公式サイト:https://tokyofantastic.jp/
vandaka plants
(東京・京都・大阪の3都市およびオンラインで展開)

植物と共に生きるライフスタイルを提案するブランドとのコラボレーションTシャツ。
商品名:Botanist T-shirt(植物学家 × vandaka plants)
価格:4,364円(税別)
発売時期:2026年4月末〜5月初旬予定
販売店舗:各店舗(東京・京都・大阪)+オンラインストア
劇場販売:あり(予定)
公式サイト:https://vandaka-plants.com
※劇場での販売詳細は各劇場により異なります。数量限定商品はなくなり次第終了となります。
映画『ボタニスト 植物を愛する少年』作品概要

解説
都市から隔絶された新疆の草原を舞台に、自然との対話と記憶の循環を詩的に描く長編デビュー作『ボタニスト 植物を愛する少年』。自身の故郷の精神的風景をもとに制作された本作は、ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus部門でグランプリを受賞し、東京、釜山など世界各国の映画祭で高い評価を得た。
北京電影学院出身のジン・イーは、アッバス・キアロスタミやテレンス・マリックらに影響を受け、夢と現実の境界を揺らす瞑想的な映画言語を確立。本作では風景そのものが精神的存在として描かれ、撮影監督リー・ヴァノンの長回しと静謐なカメラが、人間と自然の呼吸を可視化する。音楽はキアロスタミやジャファル・パナヒ作品で知られるペイマン・ヤズダニアンが担当し、現実と幻想を柔らかく結びつける。
また演技経験のない素人俳優の起用による自然体の演技も高く評価され、主人公アルシン少年役のイェスル・ジャセレは北京国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。ビー・ガンやグー・シャオガンなどの作品を手がけるプロデューサーのズオロン・シャンの参加により、ローカルな物語は普遍的な映画体験として昇華され、現代中国映画の新たな潮流を象徴する一本となっている。
物語
新疆北部の草原に暮らすカザフ族の少年アルシンは、植物を観察し記録することで世界と向き合っている。ある日、漢民族の少女メイユーと出会い、彼の静かな日常は少しずつ変化していく。広大な自然を背景に、言葉にならない感情や揺らぐ時間を見つめながら、現実と幻想が交錯する詩的な世界が静かに広がっていく。
作品情報
植物学家 The Botanist بوتاني
中国映画 2025年 | カザフ語・中国語 | 96分 |アスペクト比 4:3 | 5.1ch | DCP & Blu-ray
監督・脚本(Written and Directed by) : ジン・イー | Jing Yi
アーティスティック・アドバイザー(Artistic Advisor) : チャン・シェンミン | Zhang Xianmin
撮影監督(Director of Photography) : リー・ヴァノン | Li Vanon
音楽(Music by) : ペイマン・ヤズダニアン | Peyman Yazdanian
音響監督(Sound Supervisor) : ハオ・ガン | Hao Gang
プロデューサー(Produced) : シャン・ズオロン | Shan Zuolong / チー・アイ | Qi Ai
スペシャルサンクス(Special Thanks) : ビー・ガン | Bi Gan / ウェン・ムーイェ | Wen Muye
CAST:
アルシン役(Arsin) : イェスル・ジャセレフ | Yesl Jahseleh
メイユー役(Meiyu) : レン・ズーハン | Ren Zihan
兄役(Brother) : ジャレン・ヌルダオレット | Jalen Nurdaolet
祖母役(Grandmother) : サルヘト・エラマザン | Sarhet Eramazan
アマン役(Aman) : ソンハト・ジョマジャン | Songhat Jomajan
日本語字幕翻訳 : 長夏実 DCP 制作 : スノビッシュ・プロダクツ 予告編制作 : MAGNIFY 配給・宣伝 : リアリーライクフィルムズ
映画賞情報
2025年度
ベルリン国際映画祭 ジェネレーションKplus部門 国際審査員グランプリ(最優秀作品賞)
香港国際映画祭 最優秀監督賞&国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)
北京国際映画祭「フォワード・フューチャー」部門 最優秀男優賞
ミュンヘン国際映画祭 ヤング審査員賞
バレンシア国際ヤング映画祭(シネマ・ホーベ)撮影部門 審査員特別言及
フィラデルフィア・アジアン・アメリカン映画祭 最優秀長編劇映画 審査員賞
アジアン・フィルム・フェスティバル・バルセロナ コンペティション部門 最優秀作品賞・最優秀監督賞
カイロ国際映画祭 国際批評家週間部門 特別表彰、NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)
東京国際映画祭ユース部門オフィシャルセレクション
釜山国際映画祭Window on Asian Cinema 部門オフィシャルセレクション
サンフランシスコ国際映画祭オフィシャルセレクション
テッサロニキ国際映画祭オフィシャルセレクション
シアトル国際映画祭オフィシャルセレクション
公開劇場情報
2026年5月15日(金)より
ヒューマントラストシネマ有楽町
シネマート新宿
アップリンク吉祥寺
横浜シネマ・ジャック&ベティ
テアトル梅田
シネ・リーブル神戸
ミッドラントシネマ名古屋空港
他にて全国縦断ロードショー!