第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus部門国際審査員グランプリ受賞をはじめ、世界13の国際映画祭で公式上映され計12の賞を受賞するなど、世界で高い評価を受けている中国映画『ボタニスト 植物を愛する少年』の日本公開が決定!
2026年5月15日 (金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、横浜シネマ・ジャック & ベティ、テアトル梅田、シネ・リーブル神戸ほかにて全国順次公開される。

『ボタニスト 植物を愛する少年』は、都市から隔絶された新疆の草原を舞台に、自然との対話と記憶の循環を詩的に描くジン・イーの長編デビュー作。
自身の故郷、新疆ウイグル自治区の精神的風景をもとに、植物を愛し、周囲から「植物学者」と呼ばれる少年の成長を、現実と幻想がゆるやかに溶け合う中で見つめた詩的な作品だ。
映画とは縁遠い環境で育ったジン・イーは、高校時代に友人から借りたハードディスクに収められていた映画群 ―チャン・イーモウ、チェン・カイコー、ウォン・カーウァイ、ジョニー・トーら中国映画の巨匠に加え、アッバス・キアロスタミ、テレンス・マリック、サタジット・レイ、エミール・クストリッツァらの作品に触れ、「映画は物語だけでなく時間や記憶、感覚の層を表現できるもの」という認識を得たという。
本作でも、新人監督とは思えない圧倒的な映像表現が際立っており、ビー・ガン以降の中国インディペンデント映画の新たな潮流を感じさせる作品としても注目されている。
俳優陣には演技経験のない素人を起用。主人公の少年アンスルを演じたイェスル・ジャセレは、「演技ではなく存在そのもの」と評され、北京国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞した。
音楽は、キアロスタミやジャファル・パナヒ作品で知られるペイマン・ヤズダニアンが担当。民族的な響きと静謐な旋律が融合し、風や土の匂いまでも感じさせる音世界を生み出している。
本作には、『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』のビー・ガン、『薬の神じゃない!』のワン・ムーイェ、『青い凧』の田壮壮監督らがメンターとして参加。
また、彼らとの関係も深いズオロン・シャンがプロデューサーを務めたことで、ローカルな物語は普遍的な映画体験として昇華され、現代中国映画の新たな潮流を象徴する一本に仕上がった。
ポスターデザインに込められた世界観

この度、解禁されたポスターデザインは、中国・杭州を拠点とする気鋭のデザインスタジオ 「inbetween」が手がけたアートワークをベースに制作された。
inbetween は映画祭向けビジュアルや映画ポスターを数多く手がけ、近年は中国国内の仕事にとどまらず、A24、NEON、MK2 など欧米のクライアントや、ビー・ガン監督最新作『レザレクション(仮)』台湾版ポスター、ショーン・ベイカー監督『タンジェリン』10周年記念台湾版ポスターのデザインワークでも注目を集めている。
本作では、映画の重要なモチーフとなる植物標本の繊細な美しさと、遊牧文化に由来するカザフの伝統的な文様から着想を得たビジュアルを融合。自然と記憶、土地と人間の関係性を象徴的に表現し、作品世界の詩的な魅力をポスターという形に昇華させている。
映画『ボタニスト 植物を愛する少年』あらすじ

新疆北部の草原に暮らすカザフ族の少年アルシンは、植物を観察し記録することで世界と向き合っている。ある日、漢民族の少女メイユーと出会い、彼の静かな日常は少しずつ変化していく。広大な自然を背景に、言葉にならない感情や揺らぐ時間を見つめながら、現実と幻想が交錯する詩的な世界が静かに広がっていく。
映画『ボタニスト 植物を愛する少年』作品概要

監督・脚本・編集 : ジン・イー 撮影 : リー・ヴァノン 音楽 : ペイマン・ヤズダニアン プロデューサー :
ズオロン・シャン 出演 : イェスル・ジャセレフ / レン・ズーハン
原題 : 植物学家 / 英語題 : The Bitanist / 2025 年度中国映画 / カザフ語・中国語 / 96 分 / アスペクト比4:3 / 5.1ch / DCP & Blu-ray
日本語字幕翻訳 : 長夏実 / DCP 制作 : スノビッシュ・プロダクツ / 予告編制作 : MAGNIFY
公式サイト : www.reallylikefilms/botanist 公式 X@botanistmovie
配給・宣伝・デザイン : リアリーライクフィルムズ