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映画『エレベーション 絶滅ライン』あらすじと解説/標高2500メートル以下に降りると”奴ら”がやって来る!

「リーパー」と呼ばれる謎のモンスターが突如地下から多数出現し、人類の95%を死滅させてから3年。生き残った人々はリーパーが侵入してこない標高2500メートル以上の山岳地帯で小さなコミュニティに分かれてかろうじて暮らしていた。

病を抱える息子には酸素吸入器が必須だがフィルターが無くなってしまったため、ウィルは新しい酸素吸入器のある病院を目指し山を下りる決断をするが・・・。

 

映画『エレベーション 絶滅ライン』は、「クワイエット・プレイス」、「パージ」シリーズを手掛けた名プロデューサー、ブラッド・フラーが『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』などのアンソニー・マッキーとタッグを組んだエキサイティングなサバイバル・ホラーだ。

 

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『アジャストメント』、『バース・オブ・ザ・ドラゴン』で知られるジョージ・ノルフィが監督を務め、「デッドプール」シリーズのモリーナ・バッカリン、『マリグナント 狂暴な悪夢』のマディー・ハッソンが共演。

 

映画『エレベーション 絶滅ライン』は2025年7月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、テアトル梅田ほかにて全国公開される。

 

目次

 

映画『エレベーション 絶滅ライン』作品情報

(C)2024 6000 Feet, LLC. All Rights Reserved.

2024年製作/91分/アメリカ/原題:Elevation

監督:ジョージ・ノルフィ 製作:ブラッド・フラー、ジョン・グレン、ジョージ・ノルフィ、ジョエル・ビアテル、ジェレミー・キップ・ウォーカー、ナタリー・セラーズ、アレクサンダー・ブラック、アンソニー・マッキー 製作総指揮:ジョン・ローゼンバーグ、カール・バイヤー、アレックス・ジンノ、モリーナ・バッカリン、マイケル・バウマン、 ジェイソン・スパイア、マシュー・シダリ、ミッチェル・ジャン、エリック・ゴールド、ウォーレン・ゴズ、サミュエル・ホール、マイケル・ロススタイン 脚本:ジョン・グレン、ジェイコブ・ローマン、ケニー・ライアン 撮影:シェリー・ジョンソン 美術:ビル・ボーズ 衣装:アリーシャ・リー=ルイス 編集:ジョエル・ビアテル 音楽:H・スコット・サリーナス 音楽監修:ルパート・ホリアー 視覚効果監修:ネイサン・マクギネス キャスティング:キム・コールマン

出演:アンソニー・マッキー、モリーナ・バッカリン、ケイティマディー・ハッソン、ハンターダニー・ボイド・Jr.

 

映画『エレベーション 絶滅ライン』あらすじ

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3年前、地底から突如現れた怪物リーパーによって人類の95パーセントが死亡。生き残った人々は、小さなコミュニティに分かれて標高2500メートル以上の高地でかろうじて暮らしていた。というのも、リーパーは、2,500メートルを超えると、なぜか侵入してこないからだ。

 

生存者の中には、ロスト・ガルチ避難所と呼ばれるコミュニティタウンで8歳の息子ハンター(ダニー・ボイド・ジュニア)と暮らすウィル(アンソニー・マッキー)がいた。ハンターは肺に疾患を抱えており、たびたび発作を起こし、酸素吸入器が欠かせなかった。だがそのフィルターもついに底をつき、ウィルは危険を冒して山を下り、新しいフィルターを補給しようと決心する。フィルターはボルダーの市立病院に残されているはずだ。だが、病院は標高1850メートルの場所にあった。

 

リーパーは巨大な昆虫のような形態をしており、銃で撃っても死なない。尻尾の先の小さな赤い光を使って人間の二酸化炭素排出量を感知できる能力も持っている。リーパーに立ち向かう策もなく、ただ出くわさないことを祈るしかない困難な任務だったが、息子を助けるためには病院に行くしか方法がなかった。

 

そんなウィルに、科学者のニーナとウィルの今は亡き妻、タラの親友だったケイティが同行することになった。ニーナはタラの同僚だった。3年前、タラはニーナの研究を信じて、彼女と行動を共にし、その際、リーパーに襲われて亡くなっていた。そのためウィルはニーナに対して複雑な感情を抱いていた。

 

彼らは武器を抱え、山を下って行った。銃でリーパーを殺すことはできないが、逃げるためのほんのわずかな時間を稼ぐことはできる。標高2380メートルのスキー場に差し掛かった時だった。3人はリーパーの気配を感じ走り出すが、リーパーは恐ろしい速さで彼らを追跡して来た・・・。

 

映画『エレベーション 絶滅ライン』感想と評価

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人類の95%が謎の巨大昆虫型怪物によって絶滅した終末的な状況下、ウィルは病気の息子を献身的に世話していた。

 

リーパーと呼ばれる怪物は惑星の頂点捕食者で、人間は彼らの絶好の獲物だ。銃も爆弾もこの怪物を倒すことはできない。ただ、どういうわけかリーパーは標高2500メートルを超えると侵入してこない。そのため、生き残った人々は高地に避難し、小さなコミュニティに別れ、ひっそりと生きながらえていた。しかし、そろそろ物資も切れかかっており、別のコミュニティでは物資の調達に出かけたグループが帰ってこないため、その調査をしてほしいという要請が無線を通して流れていた。

 

ウィルの息子の酸素吸入器も在庫がついに底をつき、ウィルは標高1850メートルの地点にある病院に残されているであろう備品を取りに行く選択をする。彼は妻をリーパーに殺されており、子供の命だけはなんとしても守りたいのだ。これは危険を冒す大きな理由となり、この物語の展開に有無を言わせぬ説得力をもたらしている。

 

彼の亡き妻と悲劇的な因縁を持つ科学者ニーナ(モリーナ・バッカリン)と、妻の親友だったケイティ(マディ・ハッソン)がウィルに同行することになった。ウィルに扮するアンソニー・マッキーはバッカリンとハッソンと良好なケミストリーを築きつつ、ニーナに対して持つ複雑な感情表現も見事にこなしている。

 

本作はコロラド州の山岳地帯でロケ撮影されており、シェリー・ジョンソンによるカメラは山岳地帯の雄大な眺めを鮮やかに捉えている。

時に俯瞰で大地の広大さとちっぽけな人間を比較したかと思えば、人間と怪物の視点を交互に切り替えて、緊迫した追跡シーンを演出している。とりわけ、怪物の視点によるカメラワークが絶品だ。

 

91分というテンポの良い上映時間と、謎を謎のまま残す潔さも相まって、一切退屈することなく全編を観ることが出来る。

アンソニー・マッキーはヒーローを演じるのに相応しいダイナミックな俳優であることを本作でも力強く証明し、「デッドプール」シリーズでおなじみのモリーナ・バッカリンも、複雑な感情を持った科学者を巧みに演じている。彼女の「自責の念に浸る時間はない。考えるなら希望を!」と言う言葉がとりわけ印象に残った。

 

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