デイリー・シネマ

映画&海外ドラマのニュースと良質なレビューをお届けします

Netflix映画『バッド・バディーズ~最強の?ふたり~』(2025)あらすじと評価/警察とは非なる特別執行官(BOA)が活躍するオランダ産バディムービー

弟を失った熱血すぎる特別執行官と相棒を失った協調性に欠ける元刑事。そんなふたりが共通の悲しみを胸にコンビを組み、ロッテルダムの巨大な悪へと挑む!

 

映画『バッド・バディーズ~最強の?ふたり~』は、性格も捜査の仕方もまったく違う二人が、凶悪犯罪に挑むオランダ産バディ・アクション・コメディー・ムービーだ。

 

youtu.be

 

俳優兼コメディアンのジャンディノ・アスポラートが弟のケネス・アスポラートと共に共同制作を務め、特別執行官のラモンを演じている。ラモンの相棒役ジャックにはTVドラマ『モダンラブ・アムステルダム』などの作品で知られるヴェルナー・コルフが扮している。

 

バッド・バディーズ~最強の?ふたり~』はNetflixにて2025年7月11日(金)より配信中。

 

目次

 

Netflix映画『バッド・バディーズ~最強の?ふたり~』作品情報

(C)Netflix

2025年製作/オランダ映画/97分/原題:Bad Boa's(英題:Almost Cops.)/配信:Netflix

監督:ゴンサロ・フェルナンデス・カルモナ 製作:ケネス・アスポラート、ジャンディノ・アスポラート、マールテン・スバルト 脚本:トーマス・ファン・デル・リー、ヨースト・ライマーズ、ケネス・アスポラート 音楽:ミヒウ・マールスマン

出演:ジャンディノ・アスポラート、ヴェルナー・コルフ、フロランスフォス・ベーダ、フェルディ・ストフメール、エルグン・シムシェク、ジュリエット・ファン・アルデンヌ、ステファニー・バン・エアー、リアン・ヘリツェン、ロマーナ・フレーデ、トゥーン・カイルブーア、ビクトリア・コブレンコ、ダニエル・コルフ、ヤニック・ヨゼフゾーン、マクリートマン、ナズミエ・オラル、スティーフ・カイベルス

 

Netflix映画『バッド・バディーズ~最強の?ふたり~』あらすじ

特別執行官のラモンは、市民を守るため常に真剣に仕事に取り組んでいる。だが、あまりにも熱心であり過ぎるためか、誰も彼の言うことを真面目に聞いてくれない。とりわけ犬の散歩の際に糞の始末をしない老婦人には手を焼いていた。

ラモンは、若者が犯罪に巻き込まれないようにするために、彼らが集う健全な遊び場を作りたいという夢を持っているのだが、それもなかなかうまく進まない。

 

彼にはケビンという異母兄弟がいる。ケビンは、刑事として日々、危険な任務に従事しており、兄弟はお互いをリスペクトしあっていた。ふたりの父親は殉職した勲章受章警察官で、兄弟は父を深く尊敬していた。

 

ケビンは相棒のジャックと共に麻薬取締りを担当していた。取引現場を見張っていると、14歳の少年2人が現れ、ジャックは応援を待たず飛び出して行き、ケビンはあわてて後を追った。

 

2人は100キロものコカインを押収することに成功するが、少年達に車を盗まれ、あとから現場に現れた応援隊に散々バカにされる。二人は別の車でコカインを搬送するよう命じられるが、その途中、武装集団に襲われ、殴られたジャックは気を失ってしまう。ジャックが意識を取り戻したときには、ケビンは死亡していた。

 

ジャックは日ごろから、協調性がないことを注意されていたこともあり、降格を言い渡される。特別執行官としてラモンと組むことに。ラモンは、弟を亡くした哀しみを仕事で乗り越えようとしていた。

 

公園内の通り道は自転車禁止になっているのだが、守る人はまれで、みんな平気で自転車で通過していく。ラモンが声をかけても、みんなスルーだ。ジャックはかっとして、自転車をとめ、男性を拘束するが、特別執行官にその権限はないと言う。しかも、男性がファン・デル・フルートという街の著名な資産家だったため、警察署長が出動して謝る羽目に。

 

そんなジャックに影響を受けたのか、ラモンは次第にたくましく成長し、やがてふたりは、ケビンを殺した犯人を突き止めるべく、動き始める。

 

Netflix映画『バッド・バディーズ~最強の?ふたり~』感想とレビュー

(C)Netflix

本作は、一見、よくある刑事もののバディー・ムービーに見えるが、実際のところ、主人公たちの職業はオランダでBOA(Buitengewoon Opsporingsambtenaar)と呼ばれる「特別執行官」である。

 

BOAとは犯罪予防、地域活動への参加と啓蒙活動を行う人々を指し、駐車違反切符を切ったり地域に密着した仕事をしている。警察のような権限もあるが、BOAは国家警察ではないため、権限は限定的だ。本作を観る限り、手錠は所持しているが、拳銃は持たず、逮捕権もないようだ。地域によってはティーザ―銃の所持を許されている場合もあるとも聞くが、本作には登場しない。

そのように権限が制限された中で、いかに凶悪麻薬犯と戦うのかが、本作の最大の見どころといえるだろう。

 

映画は、特別執行官として熱心に働くラモンの姿から始まる。真面目過ぎるのが災いしてか、市民は、あまり彼の言うことを聞いてくれない。とりわけ、犬の糞の始末をしようとしない老婦人には毎回一苦労だ。

 

彼の弟、ケビンは刑事で麻薬など凶悪事件を担当している。ある日、押収したコカインを警察に搬送している際、何者かに襲撃され、殺されてしまう。ケビンの相棒だったジャックは降格となり、「特別執行官」としてラモンと組まされることに。実際、こんな人事がありえるのかは不明だが、弟と相棒を失ったふたりが事件の真相を解明するために協力し合うという具合に物語は進んで行く。

 

元刑事のジャックが、慣れない職場で戸惑う一方(警察の時は使えた権限がほとんど使えない)、ラモンは次第に威勢が良くなり活動的になって行くのが面白い。ラモン役のヤンディーノ・アスポラートはコメンディアンとしても有名なようだが、ここではどちらかといえば抑えた演技で、不器用だが人の良さを感じさせる温かなキャラクターを作り出している。一方のヴェルナー・コルフは、落ち着いた雰囲気でケビンを支えるジャックを好演している。

 

2人は「特別執行官」としてはかなり逸脱した行為を取りつつも、時には遊園地のゴーカートで敵を追跡するなど、従来の刑事ものでは味わえないエピソードで楽しませてくれる。また、「特別執行官」の仲間たちも、役に立っているのか、いないのかよくわからないなりにも何度も画面に登場し、存在感を発揮している。

 

そんな特別執行官たちを、映画は、ヒーローとして、愛情とリスペクトを込めて描いている。

 

とりわけ突出した作品ではないかもしれないが、90分間の気楽なエンターテイメントとしては十分な出来だろう。TVドラマシリーズにしても面白そうだ。

 

※当サイトはアフィリエイトプログラム(Amazonアソシエイト含む)を利用し適格販売により収入を得ています

 

www.chorioka.com